メンテナンス(取付工事・定期点検・修理)の紹介
メンテナンスには大きく分けて事後保全(BM)と予防保全(PM)があります。
事後保全(BM:Breakdown Maintenance)
設備が故障・能力低下した時点で修理、または乗せ替える方法です。ひと昔前まではBMが一般的な考え方で、故障する度に迅速に修理を行っておりました。しかし、この故障が原因で工場・ラインの停止、ロスの発生、突発停止事故による労災、緊急工事による工事費用・人件費が発生していました。
予防保全(PM:Preventive Maintenance)
設備が故障する前に予め定めた基準や手順に従って計画的に修理を行う方法です。BMのリスクを未然に回避するための自主点検として行えばよい検査になります。主に設備の劣化を防止する役割の点検方法です。
なお、PMの中には定期保全(TBM:Time Based Maintenance)と
予知保全(CBM:Condition Based Maintenance)があります。
定期保全
定期的に周期を決めて点検、または部品を交換する方式です。クレーンの点検はこの方式に該当します。
予知保全
状態保全とも言います。設備の状態を診断して適切な保全タイミングを見極める方式です。稼働データ、定期点検などの記録を基に判断します。最近では、クレーンでもIoT技術を用いたクレーンリモート監視システムによる予知保全が可能になってきました。(三菱電機FA産業機器株式会社)
クレーンは月次・年次点検が義務化されています。安全・安心で作業するためにもTBMが必要です。
更なる安全管理にCBM導入もご検討ください。